伊香保温泉は群馬県渋川市にあり、伊香保町は榛名山の東麓、標高700メートルの地に広がる湯の町で、万葉集や古今集などにも登場する歴史ある温泉場です。
温泉の整備は戦国時代、「長篠の戦い」で織田軍と戦い負傷した武田軍の傷兵の療養場所として整備されたと言われています。
伊香保と言えば、急斜面の石段の両側に立ち並ぶ旅館や土産物店が特徴的ですが、これは鎌倉時代からあったと言われています。
明治時代になると「不如帰」の徳富蘆花や伊香保を世界的に広めたベルツ博士、竹久夢二など多くの著名人も訪れています。
温泉の場所:群馬県渋川市伊香保町伊香保
伊香保の湯は榛名山二ツ岳の火山活動により湧出する、今から約1900年前に発見されたと言われる古湯です。
無色透明の硫酸塩泉が、空気に触れて茶褐色に発色し、昔から「子宝の湯」として知られる「黄金の湯」となります。
一方、透明のメタケイ酸泉は「白銀の湯」です。
飲泉所も設置されており、弱酸性・低張性の温泉は通風や慢性アレルギー性疾患に効くと言われます。
ただし、鉄分を多く含んだお湯はまさに「良薬口に苦し」で、飲むときはチョット覚悟が必要です。
街のシンボルでもある長さ300メートル、約360段続く石段があります。
温泉情緒たっぷりの石段を散策すれば、あちこちの「湯の花まんじゅう」の看板や、立ち並ぶ土産物屋につい足が止まります。
イカホの語源は「イイカオ=好い顔」だという説もあるほど、まろやかな伊香保の湯に入れば、温泉気分でイイカオ」になること請け合いです。
【泉質】
硫酸塩泉、メタケイ酸泉
【効能】
硫酸塩泉(高血圧、動脈硬化、皮膚病、冷え性など)、メタケイ酸泉(健康促進、疲労回復、腰痛、リウマチなど)
【交通】
鉄道 ⇒ JR上越線「渋川駅」よりバスで約25分
車 ⇒ 関越自動車道「渋川伊香保IC」より約10km
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