天童温泉は山形盆地のほぼ中央に温泉街が広がっています。
明治19年、灌漑用の井戸を掘った際に微温水が湧いたのが始まりと言われます。
当初「鎌田温泉」と呼ばれていましたが、明治44年に高温泉が湧出し大正13年には「天童温泉」と改称されました。
山形市内まで車で約20分。
松尾芭蕉の「閑けさや岩に染み入る蝉の声」で有名な山寺や最上川などにも30分以内で行けます。
山形観光の拠点として、年間を通して多くの人で賑わう温泉地です。
天童は織田信長の次男信雄の末裔、織田信美(のぶかず)が江戸幕府から許されて天童藩を立藩。
1万8000石で幕末まで続きました。
南の舞鶴山上に織田信長の建勲神社が建っています。
温泉の場所:山形県天童市鎌田
天童には将棋駒の生産量で全国の95%の生産量を誇る「天童駒」があります。
江戸時代末期、困窮した武士の救済策として藩が製造を奨励したのが始まりと言われています。
温泉街にはその天童駒の工房が建ち並び、実演見学も可能です。
他にも将棋駒の形をしたポストや案内板、モニュメントなどが点在し、人間が駒になって対局する「人間将棋」は天童の春の名物行事です。
また、周辺は果物栽培が盛んで、ラ・フランスの収穫高は日本一。
さくらんぼの産地としても知られています。
甘い味覚と伝統の技に、思わずため息がこぼれます。
【泉質】
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
天童温泉の泉質と効能 | |
温泉証明書 | 王将前ポケットパーク足湯(源泉60.6℃) |
【効能】
動脈硬化、創傷、火傷、皮膚病、神経痛、筋肉痛、関節痛、胃腸病、糖尿病
【交通】
鉄道 ⇒ JR山形新幹線「天童駅」より徒歩圏内。
タクシーなら約5分
車 ⇒ 山形自動車道「山形北IC」より約9km