乗鞍岳の東中腹、湯川と湯沢が合流する深い谷あいに位置し、今なお昔ながらの湯治場の風情を残す温泉場です。
乳白色の湯は胃腸病に効果的な名湯として知られ、その効能は3日入れば3年風邪を引かないとも言われる若山牧水や与謝野晶子などの文人も愛した名湯です。
昔は、「白船」と書いてf「シラフネ」とも呼ばれていました。
それは、浴槽の内側が石灰分の結晶で白くなることから名付けられたと言われています。
ところが、大正2年、中里介山の長編小説「大菩薩峠」の白骨の巻の中で白骨と呼ばれたことからこの温泉が一躍有名になり、小説に記された「白骨温泉」がそのまま一般的に使われるようになりました。
温泉の場所:長野県南安曇郡安曇村白骨温泉
周辺には渓谷や洞窟、滝など豊かな自然が生み出した景勝が点在します。
食では山菜や川魚のほか、「飲めば胃腸に効能あり」と謳われた名湯でじっくりと炊いた温泉粥が名物です。
体の外からだけでなく、内側からも温泉を堪能できることが白骨の最大の魅力です。
【泉質】
単純硫化水素泉
【効能】
胃腸病、動脈硬化、神経系統諸病
【交通】
鉄道 ⇒ 松本電鉄「新島々駅」よりバスで約40分
車 ⇒ 長野自動車道「松本IC」より約40km
北アルプス連山を眺望する、そこから湯の沸く露天風呂のある「白船荘新宅旅館」がお勧め。