・温泉旅行は上手な宿選びがすべて ・温泉選びは目的に合わせて探すこと ・森と自然林に囲まれた温泉 ・海辺にある温泉 ・山間にある温泉 ・温泉の何が三大なの?全国の三大温泉 ・温泉の効能を満喫する湯治 ・温泉療法は避けた方がいい場合もある ・温泉の効果は入り方で違う ・女性が混浴に入るには!? ・気軽に行ける日帰り旅行 ・温泉旅行の思い出を残す思い出帳? |
温泉旅行は上手な宿選びがすべて
温泉旅行の良し悪しは、治療目的以外は「宿選び」ですべてが決まリます。「腰痛治療」などの具体的な目的がない限り「美肌に磨きをかける」とか「やせたい」とかいっても、結局は総合的な印象で旅の良し悪しが決まるからです。
温泉は地上に湧き出して、お湯が空気に触れると酸化しはじめます。時間が経ては経つほど、本来の効きめがなくなってきます。だからこそ、源泉から湧き出て時間の経っていないお湯に入ることが肝心です。
そこで、上手な宿選びのコツは、何よりも源泉が宿の敷地内や近くから湧き出ている宿を選ぶのがポイントです。自家源泉の宿は、温泉の泉質や効能を十分に知りつくしていて、長年の経験からより効果的な入浴法も知っているはずです。宿からの適切なアドバイスも期待できます。
次に大切なことは、言うまでもなく「おもてなし」です。外観が立派でも応対が悪いのでは、気分を害することもあるかも知れません。「家族的で親しみやすく、親身になって世話をしてくれる」のを好まない人もいますが、何事も程々が良いようです。
さらに、食事は重要です。温泉のガイドブックなどでは、おいしそうな食事が並びますが、味の保証はありません。個人の味覚はそれぞれ違いますから、食べてみないと判断できませんが、何度も同じ宿の常連さんになることは稀ですから、当たり外れもあることは覚悟しておかなければなりません。素朴で地味な料理でも、いい味を期待したいところです。
温泉選びは目的に合わせて探すこと
温泉選ぶ際には「癒し」「娯楽」「湯治」など、目的を明確にすることが温泉を楽しむための第一歩です。また、温泉の良し悪しは宿で決まるといっていいくらい、宿選びも大切なポイントになります。宿の目ぼしがついたら、直接電話してあなたが期待する温泉効果について問い合わせた上で、その場で予約するか、後日ネットで予約しましょう。
からだに合った泉質が見つかつたら、その泉質をもった温泉地の中から、行きたいところを選びましょう。そこで、お勧めしたいのが目的別に温泉効果を確かめて楽しむことです。また、ストレスから起こる、あらゆる慢性の病気には、良薬にまさる良湯であるってことはすでにおわかりのことでしょう。
温泉の性質を知った上で、あなたにあった温泉を選ぶのが、目的別に楽しむ温泉選びのコツです。そうです、温泉に出かけて温泉情緒を楽しもうなんて、もう古いんです!もつと積極的に体のために温泉を利用しましょう。
今度の温泉行きでは「美肌に磨きをかけたい」「肩こりを楽にしたい」「少し痩せたい」などなど、目的に合わせて温泉の効果を楽しんでみてはいかがでしょうか?例えば、美肌に磨きをかけるなら、重曹泉、明ばん泉、硫黄泉が効果的です。
便秘も肩こりも解消するし、更年期障害もコワクないなど、女性がトクすることこの上ありません。とくに乾燥肌タイプの人にはお肌しつとり効果の重曹泉を、また脂肪肌タイプの人には、余分な脂肪分を取り除いてくれる硫黄泉(ただし、肌が弱い人には刺激がキツいので要注意)がおすすめです。
森と自然林に囲まれた温泉
自然治癒力を高める要素は、「日光」「水」「空気」「大地」といわれていますが、森林の中にいると何ともいえない雰囲気に包まれ、心が穏やかになります。この心が休まる行為が、樹木に接し精神的な癒しを求める「森林浴」と呼ばれているものです。
森林浴をしていると、清涼感のある香りの元が、植物から発散されるテルペノイドという物質の香りで、細菌が死ぬなどの殺菌力を持つ揮発性の物質なのです。この物質は、植物(フィトン=Phyto)を殺す(チッド=cide)ことから、フィトンチッドと命名されました。
マツ、ヒノキなどの針葉樹林ではフィトンチッドの発散量が多く、免疫力の向上に寄与するといわれています。このフィトンチッドが、森の中の空気に満ち溢れているので、森に入ると心が落ち着くというわけです。
また、森の中は酸素が豊富で、適度な湿度で保たれています。さらに静かで精神的に落ち着きます。高い山や海などに比べ、森の中では、木の葉によって紫外線の80%はカットされ、長時間の日光浴も気になりません。木の葉に包まれた森の中の露天風呂では、日光浴と温泉の効果が同時にできて効果的です。
海辺にある温泉
海辺にある温泉は、日々の生活の緊張感から解放され、疲れた神経を癒すにはもってこいの環境にある場合が多いものです。
海辺の空気はマイナスイオンに満ちていて、自律神経を安定させる働きがあります。
海流によって、昼夜の温度差が少ない温和な気候となります。空気も湿り気を含んでいるので、呼吸器系の弱い人は咳を軽くしたり、痰が出やすくなります。
温泉によって新陳代謝も活発になり、食欲もすすむというものです。とくに呼吸器系の弱い人や高血圧、高齢者や疲れている人には向いているといえます。
山間にある温泉
のんびりとくつろぎたい気分の時には、山あいの湖畔や川辺の温泉に限ります。山の空気には精神を安定させる働きがあって、気分を爽快にしてくれます。
山は100m高くなるごとに、0.6度、気温が下がり気圧も低くなります。その刺激で呼吸が活発になって、新陳代謝が高まったりもします。ただし、1,000m以上の山は刺激が強すぎて、高齢者や高血圧、心臓病、慢性気管支炎の人に向かないのは当然です。
山あいには滝や渓谷があり、空気も澄み切っています。特に滝の周りには、落ちる水が岩にぶつかってマイナスイオンが発生しています。マイナスイオンは疲れた身体を癒し、精神を安定させる効果があります。
温泉の何が三大なのか?全国の三大温泉
【日本三大温泉】
熱海温泉(静岡県熱海市)
別府温泉(大分県別府市)
白浜温泉(和歌山県西牟婁郡白浜町)
【日本三大温泉場】
熱海温泉(静岡県熱海市)
別府温泉(大分県別府市)
伊東温泉(静岡県伊東市)
【日本三大秘湯】
ニセコ薬師温泉(北海道蘭越町ニセコ温泉郷)
谷地温泉(青森県十和田市)
祖谷温泉(徳島県池田町)
【日本三大薬泉】
松之山温泉(新潟県十日町市)
有馬温泉(兵庫県神戸市北区)
草津温泉(群馬県草津町)
【日本三大古湯】
道後温泉(愛媛県松山市)
有馬温泉(兵庫県神戸市北区)
白浜温泉(和歌山県西牟婁郡白浜町)
【日本三大古泉】
道後温泉(愛媛県松山市に湧出する温泉)
有馬温泉(兵庫県神戸市北区)
伊豆山温泉(静岡県熱海市伊豆山)
温泉の効能を満喫する湯治
湯治は温泉場に少なくとも一週間以上滞留し、特定の疾病の温泉療養を行うことを目的とします。日帰りの温泉場めぐりや2、3泊で疲労回復が目的の温泉旅行とは、本来区別すべきすが、最近はミセスの湯治ツアーが流行だそうです。腰痛やアレルギー性皮膚炎を治しに、近場の温泉へ週末1泊の湯治に通うなど、湯治といえるかどうかわからない話題もたくさんあるようです。
湯治での食事は、湯治宿で自炊が一般的です。自炊といっても、宿に食事もお願いできますし、ご飯だけを分けてもらうこともできます。売店に焼魚や惣菜も揃っているので、自分でご飯だけを炊いて手軽に食事をとることもできます。また、面倒臭ければ宿に大きな食堂があったり、近所の食堂で地元の名物料理や定食を食べるこどもできます。
湯治宿での費用は、個室の部屋代(3,000円程度)、入湯料(150円程度)、入湯税(150円程度)、敷ぶとん(250円程度)、掛けぶとん(250円程度)、座ぶとん(30円程度)、枕(20円程度)、貸しテレビ(200円程度)などとすべて分けて計算してもらえ、合計4,050円ほどで1泊することができます。
普段の食生活が飽食であるからこそ、昔ながらの自炊もできる湯治宿は、全国各地の一部にしか残っていませんが、豪華な食事つきの温泉宿に泊まる観光目的の温泉旅行より、温泉そのものを楽しむ「湯治」が人気になるのもうなずけます。
湯治は安価で気軽にできるからとはいえ、治療が目的ならかかりつけの医師と良く相談し、効能を確認してから行なうべきす。素人判断で行う湯治は、効果がないばかりかかえって症状を悪化させることもありますから注意が必要です。
薬効の強い温泉なら、できれば湯治先の温泉地に医師や看護師などから入浴法などのアドバイスを受けられる体制が整っていてほしいものです。
温泉療法は避けた方がいい場合もある
治療目的に温泉を利用しようとしてもいけない場合があります。温泉は万病に効くわけではないからです。急性の疾患や発熱、病気が進行している時や安静を必要とする時、病気の進行期で回復力がない時は入浴は避けなければなりません。
重症の糖尿病や高血圧、動脈硬化症、進行性の結核、脳出血、脳血栓、クモ膜下出血などでの退院直後、心臓ぜんそく、尿毒症や重症の心臓病、胃潰瘍(かいよう)、十二指腸潰瘍など出血しやすい病気、癌、肉腫、白血病、。妊娠初期や妊娠後期、流産や早産をしやすい時期に温泉に入るのは避けたほうが無難です。
また、温泉に入ると新陳代謝が盛んになり、結構なエネルギーを消費しますから、その時期に温泉浴を知れば、からだのが衰弱してしまいます。病気のときの温泉療法は、医師と相談してご利用されることをお奨めします。
飲泉が可能な温泉の場合でも、腎炎、ネフローゼ、高血圧症、心臓病などの人は、温泉を飲んではいけません。さらに、高齢者に多い熱いお湯や、酸性泉、硫黄泉など刺激のきつい温泉は避けましょう。せっかく来たので「もったいない」などと思わずに、入浴も1日2回までと回数も少なめにし、湯あたりを起こさないように気をつけましょう。
温泉の効果は入り方で違う
からだに良いからといって、温泉旅館に着いたその日からいきなり数回入浴したり、熱い湯に長時間浸かるのは、からだに良いどころかかえってからだに悪いと言わなければなりません。入浴は想像以上に体力を消耗しますから、からだに無理のない入り方をしないと、せっかくの温泉も効果が上がりません。
温泉場に行くと、その湯の泉質に合った入浴法が掲げられていたりしますが、どこでも同じだと思わずに一読してから入ってみてはどうでしょうか。温泉成分が有効に作用する時間や回数が、長年の経験から編み出されたものが多いはずです。
入浴前から入浴後までの、一般的な入浴法をご紹介します。
温泉に入ると疲れが取れそうな気がしますが、興奮している時や疲れている時、食事の直前直後や飲酒後すぐの入浴は避けましょう。旅館に着いたら、30分ほどの休んだあとに、落ち着いてから温泉に入るようにしましょう。疲れているときに無理して入ると、脳に血液が十分回らないために、脳貧血を起こしたりすることもあります。
温泉に限らず、お湯に入る前には必ずかけ湯(かぶり湯)をしてから入りましょう。衛生上はもちろんのこと、熱い湯に急に入ると皮膚の血管がパッと広がり、急速に血圧が下がつて脳貧血を起こしたり、心臓発作を起こします。まず桶で何杯もお湯をかけて、温泉の温度になれることが大切です。足、腰、肩にゆっくりかけ湯をしてから湯に入りましょう。できれば、お湯に入る前にからだを洗ってから入るのが衛生上もベストです。
入浴の時間と回数は、基本的にはあまり熱くない「ぬるいめの湯」に時間をかけて「ゆっくり入る」ことがお勧めです。ぬるいお湯は疲れた神経を癒し、しかも長時間入浴することによって、温泉の成分をからだに吸収することができます。入浴の時間は、普通は10分が基本です。熱い湯では5分程度、ぬるい湯の場合は長くて1時間を限度にします。
旅館に着いた日に1回、徐々にからだを慣らしながら最高1日4回が限度です。入浴後に疲れを感じたら早めに休んだり回数を減らして休養しましょう。
女性が混浴に入るには!?
銭湯が一般的だった昭和の都会の生活も、今ではすっかり内風呂が定着してしまい、内風呂しか入ったことのない世代にとって、慣れていないせいで、プールの更衣室でも前を必要以上に隠したります。
そんな世代が温泉にいくと、多少ショックを受けたりします。大浴場はくつろいで湯舟に長々と体を伸ばすことができるのが魅力ですが、慣れないとなんとなく恥ずかしさが先にたってしまうのも致し方のないところです。
ところが混浴となれば、話がまったく違い、女の子ばかりではなく、大人の女性にはかなり抵抗があります。ところが、名の知れた名湯や秘湯、名物の風呂や大浴場は、そのほとんどが混浴なんです。
入口は女湯、男湯と別になっていて、脱衣場は男女別になっていたとしても、湯船は男女混浴となっています。それに露天風呂となっていれば、もう混浴天国です。
江戸時代の蒸し風呂時代からの習わしで、男女とも浴衣用の下着を付けて風呂に入っていたようです。女性用は「湯もじ」という風呂用の下着をつけ、温泉宿の帳場で、女性用に晒し(さらし)の襦袢(じゅばん)や湯もじを売っていたそうです。
若い女性が混浴に挑戦するなら、スタオルか腰まき風に仕立てた幅広の布を巻きつけて入ることをオススメします。もちろん水着をつけて入ってもいいんです。
ぬる湯に長時間つかる「持続湯」の盛んな温泉場では、宿でバスタオルを貸してくれるところもあります。
大浴場や野天の混浴は、最初はチョット恥ずかしいものの、慣れてしまえば結構病みつきになります。
混浴でしかか味わえない、自然で居心地よい開放的な温泉気分を満喫できるのも、混浴ならではのことです。
気軽に行ける日帰り旅行
気軽に行ける「日帰り旅行」の良さを見直してみると、節約しながら旅行をするためのヒントがたくさん隠されていそうです。節約しながら旅するなら、日帰り旅行に限る。
気軽で身軽に旅行できる
- 泊まりの荷物がない分、荷物が軽くていい。
- 宿の予約が不要なので、思い立ったらすぐ行ける。
- 女性の場合は宿泊するとなると、服、化粧品など荷物がたくさんになり大変。
- おみやげの心配がいらない。
宿泊代がかからない
- 宿を取らないので、宿代をほかのことに使える。
- 天気や体調が悪ければ、ほかの日に気軽に延期できる。
- いつも通りの持ち物で行ける。
- 食べ物も家から何か持っていけば、交通費以外はほとんど金を使わない。
生活リズムが崩れない
- 旅行日の前後の生活リズムが乱れない。
- その日のうちに帰宅できるので、慣れた布団でぐっすり寝れる。
- 土日の2日間しかない休日でも、気軽に行くことができる。
すぐ行ける
- 遠くへ旅行はできなくても、日帰りでもリフレッシュできる。
- 予算が少なくて済む、その日一日でも非現実感を味わえる。
- ふらっと旅に出られるのが、日帰り旅行のいいところ。
お金も時間も節約しながら旅することができる日帰り旅行。仕事が忙しくて日常を少し離れたいとき、心が窮屈になって大変なときなどに、ぷらっと日常を離れて過ごしてみてはいかがでしょうか。
温泉旅行の思い出を残すには思い出帳?
旅の思い出帳って?と思われる方もいるかとは思いますが、神社めぐりでいえば御朱印帳のようなもの。旅行好きの方は「旅先で泊まった宿の記録」を手帳に記してもらっています。
宿の受付で「一言お願いします」とスケッチブックなどの手帳を出してお願いすれば、宿では慣れているので大体わかると思います。
思い出帳には忘れた時のために、宿泊の日付、出発日、部屋番号、住所などを添えておくといいかも?良い記念になりますよ。お勧めしま~す!