肘折温泉は山形県最上郡大蔵村にあり、月山の山麓で銅山川沿いに多くの旅館があります。昔からの湯治場で、自炊のできる旅館が多く、木造建築の古い旅館の町並みは、鄙びた湯治場の雰囲気が漂っています。
温泉の発見は今から1200年ほど前、807年(大同2年)平城天皇の時代とされ、第百代後小松天皇の御代明徳二年(1391年)に温泉場として開業しました。
発見にまつわる伝説も興味深く「昔、豊後の国(大分県)からきた源翁という老人が山中で道に迷い途方にくれていたところ、後光きらめく老僧に出会った」というようなことがらが縁起書に記されています。
この老僧こそが地蔵権現であり、かつて肘を折って苦しんでいたときに、この湯につかったところたちまち傷が治ったと語り、世上に湯の効能を伝えるべく翁にいい渡したとされています。
温泉の場所:山形県最上郡大蔵山南山
共同浴場は3軒と日帰り入浴施設があります。
山菜や野菜、笹餅などの朝市が名物で、冬場以外は毎日、朝5時から温泉街の通りで開かれます。
冬場は4mもの積雪があり、温泉から徒歩で30分ほどのところに、冬場は閉鎖される石抱温泉があります。野趣あふれる石抱温泉は炭酸泉で、名前の由来は炭酸でからだが浮いてしまうのに石を抱いては行ったからだと言われています。
【泉質】
塩化物泉 炭酸水素塩泉
【効能】
切傷・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病
【交通】
鉄道 ⇒ JR山形新幹線「新庄駅」よりバスで約60
車 ⇒ 山形自動車道「寒河江IC」より約40km
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