武雄温泉は佐賀県武雄市にあります。
武雄市の桜山の麓に湯けむりをあげる武雄温泉は、1300年前に書かれた「肥前風土記」の中で 「郡の西の方に温泉の出る巌(いわや)あり」と記された歴史ある温泉で、 古くは神功皇后も入浴されたと伝えられています。
また、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際には、負傷兵士の湯治場として利用したといわれます。
透明で柔らかな湯ざわりが特徴の武雄温泉は、宮本武蔵やシーボルト、吉田松陰もその湯に浸かったとされ、古くから肥前街道の宿場町としてにぎわった古湯です。
温泉の場所:佐賀県武雄市武雄町温泉通り
大正3年に作られた楼門が温泉街のシンボルとなっています。
1973年(昭和48年)までは共同浴場だった武雄温泉新館は、改築され資料館として生まれ変わりました。
この2棟は国の重要文化財に指定されています。
泉源の泉質はさまざまな成分が程よく入った弱アルカリ単純泉保温性に優れ、美肌をつくる泉質として有名です。
旅館は17軒、共同浴場は元湯、蓬莱湯、鷺乃湯の3軒あります。
また、鍋島氏専用の浴場があり、貸切風呂として入浴できます。
観光としての武雄は、御船山や御船山楽園、慧洲園(けいしゅうえん)などの景勝にめぐまれた場所でもあります。
【泉質】
炭酸水素塩泉 (源泉温度45?51℃)
【効能】
疲労回復、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節ののこわばり、うちみ、くじき
【交通】
鉄道 ⇒ JR佐世保線「武雄温泉駅」より徒歩で約10分。
車 ⇒ 長崎自動車道「武雄北方IC」より約3km。