鹿教湯温泉は長野県上田市の南西にあり、千曲川の支流「内村川」に沿って広がる静かな山あいに、30軒の大型旅館と2軒の共同浴場があります。
開湯伝説では、文殊菩薩の化身である怪我をしていた鹿が、漁師に教えた湯と言うことで「鹿教湯(かけゆ)」と呼ぶようになったと言われています。
前面の山の中腹にある文殊堂には、行基が彫ったとされる文殊菩薩像が安置されています。
昔から「中風に効く名湯」として有名で、1797年(寛政9年)に上州新田郡の代官が中風治療に訪れていたという記録もあるほどです。
現代の湯治場としてのモデル地区といってもいいほど療養施設も充実しており、昭和31年には環境庁選定国民保養地になっています。
温泉の場所:長野県小県郡丸子町西内鹿教湯
鹿教湯温泉は昔ながらの湯治場の雰囲気を残す一方で、温泉効果を医学的に利用するためリハビリ施設のある鹿教湯病院や隣接するクアハウスも作られ、内村川の上流には、鹿教湯三才山リハビリテーションセンター三才山病院もあります。
ランニングやウォーキングのコースも豊富で、特に温泉内を巡る一周12kmの「二十一番名所めぐり」がおすすめです。
国民保養温泉地(環境庁指定)のひとつであり、「健康の郷」として知られる温泉です。
【泉質】
単純泉-弱アルカリ性低張性高温泉(源泉47℃)
【効能】
高血圧、神経痛、脳溢血、リウマチ、中風、外傷性傷害、脳卒中後遺症のリハビリ、動脈硬化、飲泉による便秘・整腸作用
【交通】
鉄道 ⇒ JR長野新幹線「上田駅」よりバスで約1時間
車 ⇒ 長野自動車道「松本IC」または「豊科IC」から40分
上信越自動車道「東部湯の丸IC」または「上田菅平IC」から40分