後生掛温泉は秋田県鹿角市の、十和田八幡平国立公園の八幡平温泉郷にあります。
八幡平の秋田県焼山東の谷間、アスピーテライン沿いに湯煙を上げる一軒宿の温泉です。
周辺から噴きだす熱湯や熱泥、激しく舞い上がる噴気によって周囲は強い硫黄臭が漂っています。
「馬で来て、足駄で帰る後生掛」と伝えられる名湯の湯治場は、具合が悪くて馬で来た人が、この温泉のおかげで歩いて帰れるようにまでなった、という話に由来しています。
後生掛温泉は昔からの一軒宿の湯治場で「本館」「新館」「湯治棟」に分かれていて、湯治宿の「湯治棟」は自炊が基本の宿です。
1年中地熱で床が温まっているオンドル部屋は、宿舎の床下に蒸気を通して暖める「オンドル構造」になっていて、自室で寝ているだけでも湯治効果があり、リウマチや神経痛に効くと言われ、後生掛温泉の箱蒸し風呂とともに有名です。
温泉の場所:秋田県鹿角市八幡平長谷川
源泉は4種類あり、宿の裏側には泥を吹き上げる墳気口や、泥火山などを観察できる自然遊歩道があります。
宿は焼岳の登山口にもなっていて、足湯も設置されています。
この宿の名物は大浴場で、男女別の大浴場は広々とした総木造りです。
その他に、箱蒸し風呂、蒸気サウナ、泡風呂、露天風呂、鉱泥湯がありますが、中でも鉱泥湯は温泉場の豊かな日本でも珍しい湯です。
高温の源泉を利用して作られる名物の温泉卵は、硫黄分が多いため、卵の殻が黒く変色しているのが特徴です。
宿では一般客の日帰り入湯(7:00-19:00)が可能です。
【泉質】
単純硫黄泉 低張性酸性(源泉95℃)
【効能】
神経痛、喘息、慢性婦人病、更年期症状、心身症、慢性皮膚病、切り傷、糖尿病
【交通】
鉄道 ⇒ JR花輪線「鹿角花輪駅」よりバスで約60分
車 ⇒ 東北自動車道「鹿角八幡平IC」より約29km
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