船小屋温泉は福岡県筑後市の南部にあります。
矢部川をはさんで新船小屋温泉があり、有明海に注ぐ矢部川沿いの田園情緒あふれる川畔のいで湯です。
船小屋温泉は炭酸ガスが多く、飛んでいる雀が墜死することから雀地獄とも呼ばれていました。
炭酸を含む温泉は、地元の人に「飲む温泉」として親しまれています。
誰でも自由に飲むことのできる、共同の温泉場「船小屋鉱泉場」は街の社交場となっています。
(長田鉱泉場は有料)
1689年(元禄2年)久留米藩が、矢部川の護岸工事用の石を運ぶ船を、洪水から守るために建てた格納小屋を、当時「石船小屋」と呼んでいましたが、この「石船小屋」が「船小屋」の温泉名になったと言われています。
温泉の場所:福岡県筑後市船小屋温泉
温泉街には10軒ほどの温泉旅館があり、いずれの旅館でも、矢部川のせせらぎと周辺の自然を満喫できます。
対岸には新船小屋温泉があり、中ノ島公園には樹齢300年の大楠林があります。
初夏はゲンジボタルの見物、夏が来れば鮎釣りの名所で、矢部川河畔の水郷は、川遊びの客でにぎわい、秋は川で捕れる「山太郎ガニ」が味わえます。
【泉質】
炭酸と鉄分を多く含む含鉄炭酸泉 (源泉19℃の冷鉱泉)
【効能】
高血圧症、動脈硬化症、月経障害
【交通】
鉄道 ⇒ JR鹿児島本線「羽犬塚駅」よりバスで約15分。
車 ⇒ 九州自動車道「八女IC」より約4kmで5分ほど。