別所温泉は長野県上田市にある温泉です。
伝説では景行天皇の時代、日本武尊の東征の折りに発見されたといわれています。
塩田平を囲む山なみの西方にそびえる夫神岳のふもとに、絶えまなく湧き続けて来たのが別所の温泉です。
平安時代に清少納言が随筆「枕草子」で詠んだ、「七久里(ななくり)」だという説など、平安時代の有名な和歌集にもその名をとどめています。
鎌倉時代には北条氏の居館塩田城にも近いので、北条一族が好んで来湯することも多かったとされ、国宝八角三重塔のある名刹「安楽禅寺」は北条氏の開基によるところから、別所という地名は北条氏の別荘の意であるとも言われています。
江戸藩政時代には、温泉は上田藩主所有の時もありました。
温泉の場所:長野県上田市別所温泉
現世利益の北向観音と、来世利益の善光寺にお参りする事により両参りといい、全ての厄が落とされるといわれています。
四季折々の美しい花や景色が楽しめる塩田平の散策道が遊歩百選に選ばれました。
国宝八角三重塔を有する安楽寺や、北向観音などの古い社寺仏閣が多いことから「信州の鎌倉」と呼ばれている街並みが魅力的です。
そして、美人の湯としても名高い別所温泉には4ヶ所の外湯があり、数ケ所の湧出口のうち、石湯・大師湯・大湯など、昔から由緒のある名湯は共同浴場として今も土地の人々に親しまれています。
【泉質】
単純温泉(無色透明 硫化水素臭 51.3℃)
【効能】
神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、関接のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔病、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
【交通】
鉄道 ⇒ 長野新幹線「上田駅」で、上田電鉄別所線の終点「別所温泉駅」より徒歩で約10分。
車 ⇒ 上信越自動車道「東部湯の丸IC」より約25km。