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温泉の入浴法

慢性疾患治療のための時間湯

草津の湯には江戸時代から伝わる伝統的な難病を治す時間湯という入浴法があります。草津の源泉はぬるくても50℃以上、熱いところでは94度もあります。この熱い湯とpH(ペーハー)1.5の強酸性の刺激を利用して、からだに強烈な刺激を与えることにより、慢性関節リューマチ、脊髄マヒ、糖尿病など頑固な頑固な慢性疾患を治そうという「時間湯」がそれです。

しかし、50℃以上のお湯には熱くて入浴することができないので、自然に温度を下げる方法として「湯もみ」が考え出されました。医者から見離された難病患者が湯治に多く訪れています。

時間湯は1日4回行われ、入浴法を指導する湯長の号令ので時間を3分間入浴します。幅30cm長さ180cmでお湯をもむことで温度を下げ、湯を柔らかくします。そしてこの「湯もみ」の時に、調子を整えるために歌われるのが「草津湯もみ唄」で、その中でも特に草津節が有名です。

昔の入浴法である時間浴は、「湯長(ゆちょう)」と呼ばれるリーダーのかけ声のもとで、規律正しく行われています。

  1. 湯治客全員で草津節を唄いながら、長さ1.8m厚い板で高温の湯を20、30分かけ、お湯の温度5℃くらいまで下げてお湯を軟らかくします。
  2. 急な入浴による脳貧血を予防のため、頭から熱い湯を20、30杯かぶります。
  3. 全員が浴槽につかったところで、湯長から「そろって3分」と号令がかかり、湯治客が「ヨオーッ」とそれに答えます。
  4. 湯長から「あと1分我慢!」のかけ声で2分が経過。お湯の中ではどんなに熱くても身動きひとつしてはいけません。
  5. 3分たつと湯ぶねから一斉に飛び出すことができます。

この「湯もみ」は、湯治効果を上げるために長い歴史の中から生み出された独自の入浴法といえますが、あまりの荒行であるため、その湯治風景は公開されていません。ただ「湯もみ」のショーが毎日公開されています。

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[更新日]2017/08/31