川原湯温泉は群馬県吾妻郡長野原町にあります。2009年の民主党への政権交代で「コンクリートから人へ」の代表にされたダムのあるところです。
1193年源頼朝が浅間に狩りの途中で発見したとされる説や、薬師如来のお告げによって発見されたとする説があります。頼朝にちなんで、共同浴場の「王湯」には源氏の家紋である笹竜胆(ささりんどう)の暖簾が掲げられています。
利根川の支流、吾妻川中流部に建設が進められている多目的「八ツ場(やんば)ダム」が建設されると温泉街ごとダムの底に沈んでしまうことから、近年人気となっている若山牧水も愛した温泉場です。
下を流れる吾妻川の両側の切り立った岩は、関東の耶馬溪と言われるほどの名勝で、古き良き、温泉の風情が今もそのまま残っている温泉です。
温泉の場所:吾妻郡長野原町川原湯
<湯かけ祭り>
冬の「湯かけ祭り」と呼ばれる裸祭は、日本の3大奇祭に挙げられ、毎年大寒(1月20日)の早朝に、地元の繁栄、無病息災、平穏無事を祈願して開催されます。
吾妻渓谷の山側には自然遊歩道(冬季不可)があり、国道側には遊歩道が整備されていて、餌付けされたムササビの住む自然が楽しめます。
吾妻線川原湯温泉駅 |
八ツ場ダム迂回橋 |
【泉質】
含食塩石膏硫化水素泉(71.6度)
【効能】
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性など
【交通】
鉄道 ⇒ JR吾妻線川原湯温泉駅(特急草津停車駅)下車徒歩15分。
車 ⇒ 関越自動車道渋川・伊香保IC下車、約1時間30分。
上信越自動車道碓氷・軽井沢IC下車、約1時間30分。