大分県別府市中心部に数百ある温泉の総称を別府温泉といい、別府八湯とも呼ばれているひとつに鉄輪温泉があり、別府地獄巡りの中心地でもあります。
鉄輪温泉の歴史は古く、鎌倉時代中期の僧侶で時宗の開祖でもある一遍上人が念仏行脚の途中、鉄輪の地で猛り狂う地獄地帯を鎮め、湯治場を開いたのが始まりとされ、今でも一遍上人が開いたとされる蒸し湯跡があります。
鉄輪温泉は前面に別府湾と大分市街、後に扇山と鶴見岳(1375m)を望む風光明媚な場所で、別府で最も源泉が多く、湯煙りが立ち上がるまさに別府を象徴する景観代表温泉場です。
温泉の場所:大分県別府市鉄輪
鉄輪温泉は昔ながらの湯治場を思わせる風情があり、岩風呂・砂湯・瀧湯・露天風呂など、さまざまな温泉が楽しめる打たせ湯が17本も並ぶ「ひょうたん温泉」が名物です。
長逗留をするには、昔ながらの湯治客相手の「かしま」があります。
「かしま」は部屋のみ借りて長期滞在ができる旅館のこと、温泉の蒸気が部屋の暖房にも使われていたり、「地獄釜」で自炊ができますから、マイペースで長逗留の湯治客には人気です。
【泉質】
単純温泉・塩化物質・炭酸水素塩素・二酸化炭素泉・含鉄泉・含銅一鉄泉・硫黄泉含アルミニウム泉など(源泉数世界第1位、1日の湧出量世界第2位)
【効能】
神経痛・切り傷・やけど・リウマチ・慢性婦人病・皮膚病・冷え症
【交通】
鉄道 ⇒ JR日豊本線「別府駅」よりタクシーで約15分
車 ⇒ 大分自動車道「別府IC」より約4km
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