日本人に多いといわれる痔疾ですが、血行が悪くて発症したと考えられる場合には温泉が有効です。痔は一生の病と悩んでいる方にはうってつけの湯治場で、痔に効くと言われる温泉はけっこう各地にあります。
「痔風呂」といって、床に開けられた小さな穴の上に座ると、下から局部に温泉の蒸気が当たるというものや、「まんじゅうふかし」といって、高温の温泉が流れる桶の上に腰を下ろし、局部を温めるものまであります。局部を温めることで、痔以外に神経痛、腰痛、婦人病、胃腸病などにも効くということで、女性にも人気があります。
そのほか露天のものでは、温泉が湧出る川原に穴を掘り、その上にムシロを敷いて座るものや、川底の石の間から温泉が湧き出すあたりに尻を当てるものもあります。
また、地面に開けた小さな穴から蒸気が吹き上げる温泉などは、上記を直接患部を当てれぱ効果があるといわれています。これらの局所を暖める方法などは、半身浴と同じで下半身を温めることで婦人病などにも効果的です。