温泉の選び方 温泉の利用法 温泉の入浴法 秘湯の温泉宿 効能別温泉場 泉質別温泉場

温泉の利用法

自然環境で温泉の効果が倍増

紀元前460年頃~375年頃のギリシャの医師で現代医学の祖(父)とされているヒポクラテスが「人間の自然治癒能力を高めるのは水と空気と大地である」と言っていますが、自然の治癒力を期待するには自然の環境に恵まれた温泉場選ぶことが大事です。また、単に山や海といっても、場所によってもその効用に違いがあります。自分のからだや症状などに合わせてより良い自然環境を選んでみましょう。

海辺の温泉

海辺の温泉は、日々の緊張感から解放され、疲れた神経を癒すにはもってこい。海の空気はマイナス空気イオンに満ちており、自律神経を安定させる働きがあるのです。また、昼夜の温度差が少ない温和な気候で空気も湿り気を含んでいるので、呼吸器系の弱い人は咳や疫が軽くなります。新陳代謝も活発になり、食欲もすすみます。とくに高齢者や呼吸器系の弱い人、高血圧の人、疲れている人向きといえます。

山間の温泉

のんびりとくつろぎたい時には深い山あいや湖畔、河畔の温泉を。山の空気には精神を高揚させる働きがあり、気分を爽快にしてくれます。山は高くなるにつれて気温は下がり、気圧は低くなります。その刺激をうけて呼吸は活発になり、新陳代謝が高まるほか、知らず知らずのうちに抵抗力がつきます。ただし、1000m以上の山は刺激が強すぎて、高齢者や高血圧症、心臓病、慢性気管支炎や不眠症の人には向きません。また、山間でも滝の周辺や渓谷、渓流などは神経を安定させる癒し効果があります。水が岩にぶつかって上がるしぶきの周辺の空気には、マイナスイオンが満ちているからです。

森の中の温泉

森林の中に入ると、何ともいえない良い香りに包まれ、心穏やかになった経験はありませんか。あの香りが森林浴でおなじみにの「フィトンチッド効果」なのです。樹々から発散されるテルペン系物質の香りで、細菌やウイルス、カビ類を殺すフィトン(植物)チッド(殺す)作用があり、森の中の空気を清浄しているのです。だから森に入ると心が落ち着くというわけです。森の中は酸素が豊富で、適度な湿度が保たれているほか、静かで木の葉によって紫外線の80%はさえぎられるので、高い山や海と違い、からだにほどよい日光浴ができます。それ故、森の中の温泉は万人向き。どなたでも安心して利用できます。

自然環境で温泉の効果が倍増 【じゃらん】有名温泉から穴場まで温泉旅館・ホテル5,000件以上が予約OK!

-温泉の利用法

[更新日]2017/08/08