温泉に美肌効果があるのは、温泉に含まれる自然の化学成分が威力を発揮するからです。例えば、硫黄泉は古くなった皮膚の角質を軟らかくして溶かしてしまう働きがあり、ニキビなどにもよく効きます。また、明ばん泉は肌を引き締めてくれますし、重曹泉は皮膚の脂肪を乳化させ、洗い流してくれます。
温泉の効能はそれだけではありません。もうひとつ大きな魅力があります。それは、からだの中から美しさ、「素肌美人」をつくりだす効果があることです。
温泉につかると皮膚が刺激され、皮膚は活発に呼吸をはじめ、温泉に含まれる自然の化学成分を体の中に吸収します。そして脳の中枢である脳下垂体を刺激し、体調を整えてくれます。また体を温めることにより、血液を体のすみずみに行きわたらせて老廃物を運び出します。
そのためホルモンのバランスがよくなり、肌がなめらかになるというわけです。できれば、箱蒸しなどの蒸し風呂や打たせ湯などマッサージ性のある入浴法を利用すれぱ、より効果的です。なかでも「泥パック」でよくで知られる「鉱泥浴」は、美肌効果が高いことで有名です。
ただし、長湯や熱い湯は禁物です。美肌効果の高い硫黄泉も皮膚の弱い人にはキツイので注意してください。また、煩わしい日常から解放され、ゆたかな自然に囲まれた温泉地に行くことによって気分も一新されて、ストレス解消できることも肌には効果があります。4~5日も滞在すれば、気分もリラックスしが美人に生まれ変われるかもしれません。