夏油温泉は岩手県北上市の西方、奥羽山脈の山の中にある秘湯です。
江戸時代の温泉番付では「東の大関」に選ばれた「全国名湯百選」の一つです。
夏油渓谷のいたる所から温泉が湧き出ており、源泉ごとに泉質が異なる効能豊かな名湯です。
開湯は800年以上前で、平家落人の末裔が巨大な白猿と戦ったあと、その猿が気になって山中深くに入ったら、温泉で傷を癒している猿の姿を見て、温泉であることを発見したという伝説があります。
夏油(げとう)は、アイヌ語の「グットオ(崖のあるところ)」から来たとか、仏教で鬼の意味の「外道」または、「夏」の日差しにお湯が「油」のようにユラユラ揺れて見えたことから「夏油」となったとか、その由来は神秘に包まれています。
温泉の場所:岩手県北上市和賀町岩崎新田
毎年8月の「みちのく芸能まつり」では、「鬼剣舞(おにけんばい)」の勇壮で躍動的な舞に熱狂する「鬼の棲む町」です。
冬はすっぽりと雪に覆われ閉鎖されるため、営業する夏の間は夏油の名湯を求める人たちで賑わいます。
標高700m焼石岳中腹の渓谷に広がるみちのくの秘湯は、自然豊かな渓谷とブナの原生林、そしてこんこんと湧き続ける名湯だけがあります。
【泉質】
硫酸塩泉
【効能】
神経痛、筋肉痛、関節痛、胃腸病、冷え性、痔疾、婦人病、動脈硬化
【交通】
鉄道 ⇒ JR東北新幹線「北上」駅からバスで約1時間
車 ⇒ 東北自動車道北上江釣子ICより
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