別府温泉 【大分県】 べっぷおんせん
別府温泉は、豊富な湧出量を誇る日本有数の温泉地です。8世紀の初めの「伊予国風土記」に、「神代の昔、少彦名命(すくなひこなのみこと)と大国主命(おおくにぬしのみこと)の二柱が伊予の国を訪れた時、少彦名の命が病を得て卒倒し、嘆き悲しんだ大国主の命が、豊後水道の海底に長いパイプを敷いて、別府の温泉を道後へ運び、少彦名の命を湯浴みさせ、病気が回復した」と記されています。また、豊後風土記にも赤湯泉(血の池地獄)などの記述があります。
温泉の場所:大分県別府市中央町
鎌倉時代は、大友頼泰が元寇の役で傷を負った武士を癒すため、別府、鉄輪、浜脇などに療養所をつくったとの記録が残されています。江戸時代・元禄7年には、医学者貝原益軒が残した「豊国紀行」にも温泉場の賑わいが記述されています。
明治にはいると、「上総(かずさ)堀り」による掘削技術が進み、別府温泉は一気に発展し、明治の後期でも約1,000孔の掘削井があったと言われています。昭和になると戦後の社会情勢の安定化や経済復興に伴い、温泉開発の勢いが増し、昭和30年代から40年代は急激な温泉開発の時代となりました。
別府の蒸し湯は鎌倉時代に一遍上人(いっぺんしょうにん)が開いたことで有名です。温泉の蒸気が出ている床に、石菖(せきしょう=サトイモ科の常緑多年草。谷間の水辺に群生、また観賞用に栽培する。ショウブに似るが全体に小さい。春、長さ約10センチメートルの細い肉穂花序に黄色の小花を多数つける。=国語辞典)という薬草を敷いた蒸し風呂で、いわば日本式サウナともいえるものです。薬草と温泉成分を肌と呼吸器から吸収できるので神経痛、リューマチ呼吸器系にもよく効くといわれています。
【泉質】
塩化物泉(単純泉、食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など多数)
【効能】
神経痛・切り傷・やけど・リウマチ・皮膚病
【交通】
鉄道-JR日豊本線「別府駅」より徒歩ですぐ
車-大分自動車道「別府IC」より約8km
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